9月23日をもちまして個展が無事終了致しました。ご多忙中のところご高覧賜りました皆様、誠に有難く厚く御礼申し上げます。この先も一層精進をしてまいりたいと存じます。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。
本日23日は個展最終日となります。時間も17時までと少し短めですのでお気をつけください。四宮も在廊していますのでまだの方は是非お越しください。
右『SOKKI_プラスティックドール・浮遊』2017 H1880mm x W1395mm
左『SOKKI_プラスティックドール・落下』2017 H1880mm x W1395mm
神郷紙・薄美濃紙・墨・胡粉・水干絵具・カラーインク・銀箔・プラチナ箔・木製パネル
神話や宗教というフォーマットの中に見いだされる「浮遊」「落下」。すれ違い、反復しながらも世界の中では相対的な上昇を試み続ける現代。落下する中空と雲上からめでたく始まった近代の幕開けとともに顕現した二対。現代を可逆的に捉え直す分岐点として機能しうる二対ではなかったのだろうかと妄想した。19世紀西洋の厭世的なムードか文明開化の楽観的な日本か。食い違う主張のようにもみえるエポックメイキングな二作品の対比から現代に生きる私たちは絶えず迫られるupside down☆その視点はまさに今私たちが立たされている岐路を表しているように思える。
『サッフォーの死』ギュスターヴ・モロー1870年頃/『非母観音』狩野 芳崖1888年
Pre日本画史観=プレニッカン=SOKKI
『SOKKI_宝誌フィボナッチ』 2017 松材・合板 約4000mm×2000mm
その暴⼒性はエンジンに似る。再帰的な構造の中で増幅され、放出されるエネルギー。その物体が持っている実在感は内側から起りあがってくる 生命力を想起させる。無から起き上がってくるエネルギーの依拠を探る⼿段を構造体として表現し解剖した。野ざらしにされた「内側」にも物語 は宿っているのだろうか。『宝誌和尚立像』11 世紀頃
生命やエネルギーの発露として創造した作品がその内側に暴力装置としても機能しうる形態をなしていることは、偶然にも昨今のミサイル発射関連のニュースを目にするたびに複雑な綾を感じさせる。
『SOKKI_宝誌フィボナッチ』のためのスケッチ f6
『SOKKI_宝誌フィボナッチ』のためのスケッチ f6
『SOKKI_宝誌フィボナッチ』のためのスケッチ f6
『SOKKI_宝誌フィボナッチ』mockup サイズ可変
左『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』より拾得図 2015 H1900mm x W1500mm(額込み)
右『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』より寒山図 2016 H1900mm x W1500mm(額込み)
神郷紙・典具帖紙・石州紙・墨・胡粉・水干絵具・木製パネル・栂
ある種のヒッピーとして生きる二人の怪僧、世俗に溢れる規範意識の外側から寛容さを説く。その奔放さは見る者に世俗的な規範から外れている存在に対する憧れを抱かせ、自分は理解しているというおごりをあざ笑う。米国国民的画家【ノーマン・ロックウェル】と洋行帰りの【浦島太朗】は時代に包摂された者と排除された者の対峙と友情を描く。立場によって都合良く物語は書き変わってしまい。官房長官曰くの「蛮勇」ともなりうる。グローバル化して いく世の中を葦の髄から天井を覗く。イスラムの砂漠から。
『SOKKI_エチュード01』 s6
『SOKKI_エチュード02』 f6
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本日個展二日目です。期間中の四宮の在廊日は20日「水」13時〜19時。22日「金」13時〜19時。最終23日「土」13時〜5時までです。是非お越しください。
SOKKI_宝誌フィボナッチ』 2017 松材・合板 2m×4m
その暴力性はエンジンに似る。再帰的な構造の中で増幅され、放出されるエネルギー。その物体が持っている実在感は内側から起りあがってくる生命感を想起させる。無から起き上がってくるエネルギーの依拠を探る手段を構造体として表現し解剖した。野ざらしにされた「内側」にも物語が宿っているのだろうか。『宝誌和尚立像』11世紀頃
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明日2017年9月18日より個展が始まります。今回は4mを超える作品もあり、ギャラリーに持っていってみないとわからない部分もあり不安もありましたが 無事作品の搬入も終わり後は明日を待つのみになりました。お近くにいらした際は是非ごらんください。
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