四宮義俊 / SHINOMIYA YOSHITOSHI

四宮義俊に関する情報をお知らせ致します。


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作品ページ更新しました。works2016

作品ページ更新しました。今回の更新は2015年末〜2016年に制作したSOKKI『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』から近作の絹を使った小品までをアップしました。絹元を使った作品に関しては現在も継続的に制作しています。また近いうちにご紹介したいと思います。下の画像にリンク貼ってます。

 

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http://shinomiya.main.jp/works2016.html

 


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ノーマンロックウェル・山本芳翠・寒山拾得図

『寒山拾得図』について。

今回展示中の寒山拾得図についてご質問をいただいたり、感想いただく機会がいつもより多かったので少し書かせて頂こうと思います。何を題材にしているのかと問われる事があるのですが、ちょうど一年前に発生したISILによる日本人拘束事件やその情勢を題材にしたものです。前にも書きました通り、寒山拾得という題材はある種のヒッピーとして生きる二人の怪僧を通して、世の中の持っている規範意識の外側から寛容さや多様性の必要性を説いているものだと私は考えています。詩を詠み、悠々自適に暮らす二人の僧侶の奔放さは、観る者に世俗的な規範から外れている存在に対する憧れなどを抱かせると同時に、自分は何かを理解している、分かっているというおごりをあざ笑ってくれる存在として描かれてきたように思います。

 

ちょうど一年前、個展の準備に急がしく、それ以外の情報について目を向けるようなことはありませんでしたが、個展が終わったときに、ふと後から聞こえて来る情報に目を向けると浦島太朗にでもなったかのように自分の立っている場所の不安定さに目を向けざるをえなくなりました。

世の中とコミットしたいと思いつつも、制作中は画面から目を離すことはありませんでした。振り返って自分が何か記しておくことができなかったかと思い、今回の制作に行き当たりました。葦の髄から天井を覗くような心境になりますが、グローバル化していく世の中で情報が溢れれば溢れるほど、なぜかドメスティックな方向へと舵をきろうとする情勢や現象について、疑問に思いつつも何となく分かってしまう、と感じる自分もいたりします。狭まっていく見識の中でそういった世界の寛容さや隙間のようなものが失われていってしまうことへの危惧を感じることも多いように感じます。同時に多くの情報の中で目を閉じようと思えば、閉じる事のできてしまう世の中でもある訳で、そういったアンビバレンスな状況をどう生きていくのか、二人の僧の存在を通じて考えられるような気もしています。

一年前の2月の出来事を2016年の2月に同時に展示出来る機会を模索しおりました。同時に展示する事はできませんでしたが、なんとか同じ月に展示することが出来ました。

 

寒山拾得図

左『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』より拾得図 2015年 180x150cm 紙本彩色

右『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』より寒山図 2016年 180x150cm 紙本彩色

左図、拾得はアメリカの国民的画家ノーマンロックウェルの作品から、右図、寒山は山本芳翠の『浦島図』から浦島太郎。蛮勇引力は当時の官房長官の発言から。

 

 

左図、拾得図は現在FACE2016東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて3月中も展示しております。

日時■2016年2月19日(金)〜3月27日(日)10:00〜18:00(入館は17:30まで)※月曜日休館(但し、3月21日は閉館)

 

 

 

 

 

 

 

 


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明日から始まるFACE2016に作品を出品しております。

明日20日(土)から来月3月27日(日)まで新宿、損保ジャパン日本興亜美術館で行われるFACE 2016に作品を出品しています。四宮は約F120号サイズの『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』より拾得図を出品しています。ご興味ございましたら、ぜひお越しください。

 

FACE2016 損保ジャパン日本興亜美術賞展Sompo Japan Nipponkoa Art Award Exhibiton

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会期
2016年2月20日(土)~3月27日(日)
休 館 日
月曜日 (ただし、3月21日は開館、翌22日も開館)
会場
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
開館時間
午前10時-午後6時(入館は閉館30分前まで)
観覧料、前売券情報
■観覧料 ( )内は20名以上の団体料金および前売り料金
一般:600円(500円)
大・高校生:400円(300円)  ※学生証をご提示ください
中学生以下:無料        ※生徒手帳をご提示ください
障がい者とその介護者(1名まで):無料
※障害者手帳「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」をご提示ください。ただし、被爆者健康手帳をお持ちの方は、ご本人のみ無料。

■前売券情報
◇「絵画のゆくえ 2016」展会期中、美術館受付で販売しています。
主催
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、読売新聞社
協賛
損保ジャパン日本興亜

http://www.sjnk-museum.org/program/current/3559.html

 


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SOKKI寒山拾得図より『寒山図』『拾得図』

今月行われる展示に新作SOKKI2点を出品します。

2点組の作品ですが『寒山図』『拾得図』それぞれ別々に展示します。『寒山図』は本日より新国立美術館で行われるNAU21世界美術連立展。『拾得図』は2月19日(金)より東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で行われるFACE2016での展示となります。お近くにお寄りの際は是非ご高覧ください。何卒宜しくお願いします。

 

拾得図

『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』より拾得図 2015年 180x150cm 紙本彩色

FACE2016

日時■2016年2月19日(金)〜3月27日(日)10:00〜18:00(入館は17:30まで)※月曜日休館(但し、3月21日は閉館)

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

 

 

 

寒山図R

『蛮勇引力・SOKKI・寒山拾得図』より寒山図 2016年 180x150cm 紙本彩色

 

NAU21世界美術連立展(推薦)本日より

日時■2016年2月3日(金)〜2月15日(月)最終日は正午まで ※2月9日(火)休館

■新国立美術館

 

世界の情勢や有り様とはおよそ無縁な世界にたゆたう怪僧として描かれ続ける『寒山』、『拾得』。唐の時代よりどんなに世界がのっぴきならない時代になってもおそらく痛快に笑い飛ばしてきたのだろうと思う。ヒッピーのような生活をしている二人の僧を結んでいるのはやはり友情なんだとも思ってしまう。今いる場所がどんなに世界と隔絶された場所であってもやはりそこも現世の端くれであり、現実のどこか。